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そのあとはだんだんと眠くなってしまって、次に目を覚ました時は本当に最悪だった。
酷い吐き気と頭痛に目を覚ますとそれはもうみんな寝静まり部屋も真っ暗になっていた。
口元を押さえながらベッドから落ちるように降りると床に落ちた衝撃で思わず堪えているものを吐き出しそうになり口の中に酸っぱい胃液の味が広がる。
落ちる音に気づいたらしい三人はすぐに飛び起きて電気をつけた。
「悟空!おいどうした!」
一番近かった悟浄が駆け寄ってきて顔を覗き込む。
それからすぐに吐きそうなことに気づくと抱き上げてトイレに連れて行ってくれた。
吐き気は止まずに永遠と吐いているのではないかと思った。
恐らく食べた物を全て吐き出してしまったのではないだろうか。
吐きだしながら生理的な涙をぽろぽろと流しながらそれでもあぁもったいないななんて思っていた。
やっと吐き気が収まってぐったりと床にへたり込んだ頃にはもう一時間は経っていた。
ぼんやりと揺らぐ天井を見上げながら大好きな人の呼び声を聞いたような気がしていた。
思えばこれが、始まりの日で。
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