いつか誰かを愛した時 後編

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自分がどうなっているのかもよく解らないなかで具合は悪くなる一方だ。 食事もまともに取れずに高熱も続いている。 意識だって朦朧とするのだろう。 何もしてやれない、しいて言うならこうして隣についてやることしかできないのがもどかしい。 なんにしろ原因が分からなければ話にならないのだ。 「悟空やっと寝たのか。」 「あぁ。」 「本当に、一体どうすればいいんでしょうね。」 「なんにしろずっとこのままにはしてらんねぇよな。」 「当然ですよ。ならどうすればいいか、自ずと答えは一つだと思うんですよね。」 「……。」
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