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つまりこの街を出て原因を探りに行くということだ。
このままずっとここに居座っていたとしても何の解決にもなりはしない。
自分から動きださなければ真実は目の前にやってきたりなどしない。
だが今この状態の悟空を連れ出して本当に大丈夫なのかという点だけが懸念される。
「とりあえず今日もう一日様子を見てから街を出ましょう。いいですよね、三蔵。」
「・・・あぁ。」
「そんじゃ俺は街の中まわってくっかな。なんかあるかもしれねぇし。」
「それなら僕も行きますよ。一人より二人って言いますしね。」
悟空のこと頼みますね、とそれだけ言い残すと二人は部屋を出て行った。
勝手なものだと思いながらも静かに目の前で眠る悟空を見やった。
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