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熱に侵されて息苦しいのか荒い息が聞こえる。
赤く染まった頬にそっと手を添えるとほんの少し呼吸が楽になったのか表情が和らいだ。
この冷たい手が気持ち良いのかもしれない。
そういえば悟空はよく「三蔵の手、冷たくてきもちい」と言っていたような気もする。
しばらくそうして頬に手を添えていると急に彼の表情が歪んだ。
「悟空?」
何やら苦しげに胸のあたりを押さえて縮こまっている。
先ほどまでと全く違う様子に三蔵は悟空のかぶっていた布団をはぎ取ってぐっと胸を押さえている手を掴んで退けると服のボタンを外した。
何かから逃れようとするようにもがき苦しむ様子を見ながらその胸元の赤く染まったそこを見た。
「……!」
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