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だから!どうして判ってくれないの!
自分がどれ程悲痛な表情をしているか、この人はそれさえ判ってくれないのか。
出ない声を必死で出そうと涙を零しながら三蔵に言う。
結局それは口をぱくぱくとさせるだけで何か音が出ることは消してなかった。
何度繰り返してもそれは変わらないというのに。
「あのさぁ・・・。」
「何ですか悟浄?」
「こいつとりあえず此処に置いとけば?」
「あぁ?何言ってやがる!この糞河童が!」
「いいじゃないですか三蔵。この子の正体が判るまでは拘束という名目で此処に置いておけば。きっとこの子、行く宛もないんですよ。」
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