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あれは、3年前の春。
大好きな桜が散り始めた頃、ふたりは同じ大学に入学し、同じサークルに入り出逢った。
出逢ったと言っても、私はひどく人見知りな性格で、内に秘める陽気さや頑固さを周りに出すことはほとんどなく、彼と言葉を交わすことは無いに等しかった。
もどかしさを感じる私とは対照的に彼はその柔らかい笑顔と言葉でどんどん友達を増やしていった。
優しく人懐っこい彼の周りにはいつも人が溢れていた。
私と彼が近づくことはないだろうと思っていた。
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