桜の木の下で

出逢い

｢咲子!!サークルの人たちと飲み会する事になったから、今度の日曜日空けといてね!!｣
ゆうの誘いはいつでも突然で、そして強引だ。

｢えーっ!?嫌だよ。知り合いいないし。私は行かない方がいいよー。｣
正直なところ、初対面の人ばかりの会には行きたくなかった。気疲れするのが落ちだ。

｢いいじゃん。いい出逢いがあるかもよっ♪｣
ゆうはノリがいいくせに寂しがり屋なところがある。ひとりでは行けないのだ。

なんだかんだと強引な誘いを受け、結局私はしぶしぶ参加することを決めた。