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「ん~。じゃ、目をつぶって口を開けて。」 彼女が嬉しそうに微笑む。 さっぱり意味が分からないが、素直に目をつぶって口を開ける間抜けな僕。 口に何か放り込まれた。 「ん・・あまっ!」 「おいしい?」 心配そうに顔を覗き込む彼女。 しばらくモグモグと味わったあと 「おいしい!聡美が作ったのか?」 「うん。バレンタインデーだもん。」 恥ずかしそうにうつむく彼女。 ああ、どおりでやけにカップルが今日は目についたわけだ。
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