~純情~

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とりあえず広いリビングのテーブルの横に座る。 彩香は反対側のソファに腰掛ける。 「………………」 緊張しすぎて言葉が出ない。 「……なんで黙ってるのよ?」 「え?あ。いや、うん。二人っきりだな。」 「だから何?」 「なんでもないです。」 今日こそキスを………できるかな? 俺はそんな期待をしながら立ち上がった。 「な、何よ?いきなり立ち上がって。」 俺は黙って彩香の目を見つめながらテーブルを回りソファーへとゆっくり歩く。 「ちょ!犬!来ないで!!」 それでも俺はソファー、いや、彩香に近づいていく。 「こら!!馬鹿犬!!いい加減にしなさい!!」 ひるまずに彩香の肩に手をかける。 「え!?」
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