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60億個の線香花火
1つひとつはとても儚く
人の力で消すことも、
光り続けることもできる
2つの線香花火があるとき
互いの花火が支え合えば
消えることはないだろう
だけどどちらかが
手をかざさなくなったとき
2つの花火は消えてしまう
1つでは光り輝くことは
難しい
でも誰かが
手を差し延べれば
光は長く輝くだろう
もし60億個の花火
全てが
手を差し延べ合っていたら
全ての光は輝き続ける
そんな風景(せかい)を
見てみたい
誰かの手によって
消された花火の分
他の花火は
光り続けなきゃいけない
支え合って
重なった60億個の
線香花火は
大きくなり
輝きを増して
宇宙という暗い所で
青く光り続ける
地球という花火になった。
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