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気付けばいつも目で追ってる。
喋ってる時に見せる楽しそうに笑う顔。
授業中の真剣な横顔。
何気ない仕草でも俺の目を引き付ける。
最近では声を聞くだけなのに心臓がうるさくなる。
いつの間にか俺の頭ん中の大半はあいつのこと考えてる気がする。
でも不思議と嫌じゃない。
そんなコトをうっかり秋丸にこぼしたら『へぇあの榛名が恋ねぇ~。いやぁ青春だね!』なんてふざけた笑顔で返された。
馬鹿にされたみたいでムカつく。
秋丸のクセに。
眼鏡のクセに。
しかも最悪なコトに秋丸のせいで自覚しちゃったじゃねぇか。
俺のキモチに。
まぁいい。
自覚したからには覚悟しとけよ。
絶対に堕としてやるから。
「なぁ秋丸。恋なんかじゃねぇよ。」
恋なんて甘いもんじゃねぇ。
このキモチはきっと、そう
――愛なんだ――
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