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そのドキドキが真樹ちゃんに伝わるのが怖くて、私は真樹ちゃんの腰から手を離した。
特別な瞬間が訪れたにも関わらず、教室内の騒がしさは相変わらずだった。
きっと、真樹ちゃんの告白は、私と薫ちゃんにしか聞こえなかったのだろう。
真樹ちゃんの一言で、私達がいる教室の隅が、ガラスの壁で囲まれたように、別世界になった。
真樹ちゃんが、「光太が好き」と言った瞬間から、私の中の秋山光太(アキヤマ コウタ)くんのイメージが少し変わった。
友達が好きな男の子は、少しだけオーラが出ているように見える気がする。
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