文化祭前

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そう言うと真樹ちゃんは、また両手を水平に上げて、さっきのポーズに戻った。 手の先が震えていた。 私は真樹ちゃんは怖かったんだと知った。 真樹ちゃんはくじけそうな時や、負けそうな時、自分を追い込んで、無理にでも頑張ろうとする。 私はそんな真樹ちゃんが好きだった。 自分の想いに立ち向かう、真樹ちゃんはエライと思う。 でも、今の私には、真樹ちゃんに言ってあげれる言葉が見つからなかった。
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