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声をした方を見ると、ロンくんが光太くんの後ろに立って、こっちを見ていた。
ロンくんは光太くんに連れられて、教室に入ったとこで立ち止まりこっちを見ていた。
「光太の衣装って出来てんのか?」
ロンくんは叱るように聞いてきた。
私はロンくんの声が怖くて、首を横に振って答えた。
「昨日採寸したばっかだよ。できるわけないよ」
何事にもあんまり動じない薫ちゃんものんびり答えた。
「そんなんで間に合うのかよ。……光太、いつまでそいつに構ってんだよ。通し稽古するんだろ?」
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