プロローグ

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プロローグ

時代はいつか知れない。 だが、この一国の中で戦いがある事は確かであった。 この国は些か広大な自然を持つためか、一つの国としての是非が各地で論じられ、所々の民族や集落が独立の声高く紛争をマキ起こしていた。 その時勢の中…静水に石を投じるように波紋を拡げた事件…。 るりゃうを筆頭に独立を求めた小民族達が集結し、新たな組織「U-nazi0」を立ち上げ国の宝たる「ロイズ」を奪い去って行ったのだ。 ロイズが悪に渡れば世界は均衡を崩すだろう… 何世代にも渡り、王家直属の預言者は鬱々とした面持ちでそう語って来た。 国の宝たる「ロイズ」…それは国民的な伝説であり、実在しているかすら危ういと誰もが思い込んでいたのだ。 王家だけが、ロイズの正体を知る。 それほどまでに隠さねばならぬ物が何故歴史の表舞台に立つ事となったのかは、今となっては深い謎であるが一つ言える事があった。 国は、世界は、確かな危機に陥っている。
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