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いつも一歩遅れて歩く
それがあたし
いつも楽しそうな笑い声を後ろで聴いてる
それがあたし
いつも少し遅いのが
あたし
走ってる群れと
歩いてるあたし
始まりは同じだから
言葉を少し交わす
そして少しずつ離れ
群れの声を無言で聴くようになる
そして手の届かないところまで離れ
群れの背を爪を噛みながら見るようになる
やがて見えなくなる群れを妬むようになる
そして後ろからまたやってくる群れに期待をする
そして擦れ違いざまに
また言葉を少し交わす
その繰り返し
走ればいいのかな
群れに食らい付けばいいのかな
(いつもやってるもん)
でも群れは迷惑そうにするから
あたしはまた歩く
また擦れ違うときを待つ
*クルクル
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