いち

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 「後悔の傷痕」 あまい疼痛に胸を燃やし すべてが狂ったあの日を怨んだ 思い出す度にかなしくて 喉の奥に苦味が広がる 涙が出ることは無かった 声ばかりがあふれてきて 目からしずくは落ちなかった 泣くこともできないのなら せめてこの痛みを抱こう 腕に爪を立てて 血が滲んでも この痛みだけは 強く、抱き締めよう  
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