始まりの坂

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校門まで残り200メートル。 そこで立ち尽くす。 「はぁ」 ため息と共に空を仰ぐのは3年生の岡崎朋也であった。 その先に通っている光坂高校の校門はあった。 誰が好んで、あんな場所に校門を建てたのか。 長い坂が、悪夢のように延びていた。 「はぁ…」 別のため息。俺よりかは小さく、短かかった。 隣を見てみる。
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