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私も本当に驚いた。
一見しっかりしていて、私よりも大人びた顔だちの遥さんが、私と同じ歳だったなんて。
「信じられない・・・。遥さんの方が年上だと思った・・・」
私の口調は、同い年に対するものになっていた。
「何それ!私が老けてるってこと?」
遥さんも、くだけた口調になっていた。
「いや、そういうことじゃなくて・・・。しっかりしてるなぁって・・・」
しどろもどろになりながらも、私は遥さんに説明した。
すると、鋭い目で私を睨んでいた遥さんの顔は、とたんに優しくなった。
「なんだ、そういうことか。そう言ってもらえると、うれしい」
笑顔の遥さんは、本当に同い年だと感じるような、幼さがあった。
それを見て、私まで笑顔になった。
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