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「今日もお日様とにらめっこ?
で、どっちが勝ったの?」
「うん?」と怪訝な顔で、
いつもの様に、ルイの手から
弁当箱を受け取るナオ。
「その様子じゃ、
ポカポカ陽気に誘惑されて、
不戦敗で夢の中?」
誘惑という言葉に
一瞬戸惑ったが、
ナオは
表情を変えず、目を逸らした。
そして、
弁当箱の包みを開けながら、
それを見つめるルイに呟く。
「今日の玉子焼きは、
甘いか?、辛いか?」
「ハズレくじがあるとでも?」
すかさずルイは突っ込んだ。
“ハズレなんて、あるわけない。
僕の人生は、全てアタリさ…
君の笑顔に出会った時から”
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