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“毎日なんて、いらないさ。
時にあっちを向いたなら、
僕があっちへ行けばいい。
夏をごらん、
ヒマワリだって、そうしてる。
僕の季節は、いつも変わらず…”
「まさかそのお嬢様が、
毎日玉子焼きで運試しできる程の料理音痴だなんて、
取り巻きどもが知ったら
どう思うだろう」
ルイはフェンスに向かいながら、一呼吸考えて、すぐに返す。
「欠点が一つ位ある方が、
可愛げがあるなんて、
もっと人気が上がったりして。
そしたらナオちゃんのお弁当、
きっとおかずが減っちゃうね」
グラウンドに向かう声が、
ナオに届く様、
少し明るめに
ボリュームを上げるルイ。
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