第一章~新しい物

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「毒舌って、言葉知ってる?」 「馴々しいって言葉知ってる?」 高谷君に珍しく笑顔で、尋ねる。私は自分の髪の毛を束ねながら、高谷君を見る。 高谷君は、髪の毛をかきながら、何か困っている。 「イヤ……あのさ、出来れば友達になりたいなぁって。」 「友達??」 誰か辞書持ってないかな?友達って何だっけ? 「そ!友達!!」何故か嬉しそうに笑う高谷君。私は、眉間に皺が寄る。 「その必要はない。」 「何で?空は、一人が好きなの?」見た目とは、裏腹に純粋な高谷君。何気に、呼び捨てされたし。私には、分からない。何でこんな風に笑えるのか。何でこんな風に人と話ができるのか。私なんかと、友達になって何がしたいのだろうか?
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