第一章~新しい物

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怒っているのが、顔に出ている。周りの女子達がチラチラとみている。好意の視線と、野次馬の視線が入り交じっている。こいつは、どうやら、モテるらしい。この好意の視線がうざったい。 まぁ、確かにこの人の顔立は、女子受けは、よさそうだ。 男のくせに長めの茶色い髪のショートカットに切れ長の眉毛に目力の強い双眼。 こんな、奴が私に何の用なんだろうか。 「用が無いなら、話かけんなよ。」 「イヤ!女の割に口悪っっ!」 一々声がでかい。頭に響く。 「アンタに関係ないでしょ。」 特に表情も声音も変えずに、サラっと答える。 「俺ね、高谷蓮!!よろしく~!」 「よろしくするつもりも無いけどよろしく」
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