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そう言い切ると立ち上がり、頭を下げて直ぐに、大丈夫ですと言葉が返ってきたので、頭を上げ、果実をいただくことにした。
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「そういえば、自己紹介がまだだったな。
私の名はフレイ・アーヴィング。ギルド[黄昏の空]に所属している。気軽にフレイと呼んでくれ。君は?」
「僕は……名前がない」
食事も終わり、一段落ついたところで互いに自己紹介を終えると少年も慣れか、普通に話し始めた。
「名前が無い?どういう事だ?」
「そのままの意味だよ?僕は気づいたらここで生活していたから……」
「記憶喪失か…なら名が無いのも不便だから私が考えてもいいか?」
少年は少し考え、お願いします。と一言で答えると、何か期待したような目でフレイを見つめた。
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