第2章

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フレイはそれに気づくと、ナイフに魔力を纏わせシルバーウルフに向け投影したが、シルバーウルフはすぐに右に飛び、威嚇するような声を出しながら、低い体制で唸っていた。 『牽制できた。あとは怯ますことが出来れば…ナイフは後…3本か…』 フレイは茂みから飛び出し戦闘体制をとることはせず、動くのを待っていた。 シルバーウルフは一度吠えると、茂みに向かい走り出した。 その刹那を見逃さず1本目のナイフを投げる。 シルバーウルフは身を低くすることでナイフを避けると、すかさず2本目のナイフを額を狙い投げる。 が、これは頭を横にずらし避ける。 避けた瞬間、飛びかかるように、フレイの眼前に現れた。 『くっ!!こんなところで…』 フレイはせめてグレイは助けようと、3本目のナイフを構え一撃でも与えようと切っ先をシルバーウルフに向け、構える。 伸びてきた右足の爪をナイフで弾くと 「アァァ―!!!」
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