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「しかし、そいつはシルバーウルフと言って、魔物なんだ。だから街に行けば……」
そこまで言って、何か忘れているような気がして、考える。
「……っ!!魔物なんだぞ!!!」
「………ふぇ?」
何を今更と、急に“当たり前”の事を言われ、変な声が出てしまった。
「違うよ!!この子はシルバーウルフじゃなくて、ムーンウルフのウルだよ?!!」
「そうなのか…ってちがぁう!!そこじゃない!!
魔物なんだぞ?
魔物は人を襲う生きもn「ウルは魔物なんかじゃないよ!!」
眉間に皺を寄せて、潤んだ瞳で見上げる。
グレイは睨んでるつもりのようだが、中性的な事もあいまってフレイには
『……かわいい……』
まるで、寒さに震える子犬のように見えた。
「ウッ…ウルを…連れていったら…ダメ?」
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