第1章

4/13
前へ
/25ページ
次へ
『僕は夜の方が落ち着くのに何で人は眠たくなるんだろう』 と疑問を浮かべつつ、今はとにかくこの肌にべっとりと引っ付く嫌な汗を流すべく近くの小川に向かった。 家から出て小川に向かう少しの時間に小鳥や小さな動物達が自然と集まり着いてくる。 数は大体20前後だろうか。青い甲高い声で鳴く小鳥や焦げ茶色の毛が生えたモコモコとした少年より大きな熊など、多種多様の顔ぶれだ。 「みんなおはよう。よく眠れた?」 少年が声をかければ、動物達は鳴き声で返事をしたり、肩に乗っている小さなリス等はは少年の頬に擦り寄ってくる。 そのどれもが幸せそうな顔をし、嬉々とした瞳で少年を見つめていた。
/25ページ

最初のコメントを投稿しよう!

6人が本棚に入れています
本棚に追加