第1章

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ヤパの実を食べながら安らいだ気持ちになると、逆に疑問で頭一杯になったのか、また思考に浸る。 いつも、こんな毎日を送っている。 のんびりとしたゆっくり流れる時間をひたすら生きている中でいつも夜になるとワクワクとした気持ちになる。 なんでだろ? なんで他に少年以外の人がいないんだろ? と脳内で終わりの見えない思考に溺れていると不意に服の裾が引っ張られた。 クイクイ 「どうしたの?お前もヤパの実欲しいの?」 聞いても潤んだ瞳で見つめ返してくるだけ。 まるでなにかに怯えたようなその表情にナニかがあると思いコリスが走り去った方向に向け、少年もその後を追った。
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