第二章

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  「多分ね。……見に来る?」 悠斗の家は学校から徒歩10分で、俺の通学路の途中にある。俺は頷こうとしたが、今日は金曜日。 「あー……部活あるな……」 一応この美坂高校は進学校だから部活は毎日ではない。 俺の親は放任主義なので別に何時に帰ってもいいんだが、さすがに部活の後では7時を越えるので他人の家に行くのは気が引ける。 「終わってからでも別にいいよ?」 しかし悠斗は気にしてないようだ。 「それに今さら遠慮されてもねー?」 「うっ……」 俺は昔、夜中に悠斗の家に押し掛けた事がある。おととしの冬だったか。
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