第一章

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  「……入りたくないな」 生徒指導室前。中からはヤクザの怒声が聞こえてくる。 この学校は校則は有るものの、あまり厳しくは言われず、現に暗めとはいえ茶髪の俺も、4年目にして今日初めて生徒指導室に入った。 つまり生徒指導なんて形だけ。なのに盛大に怒られている人物がいる。 どうやらあまりに校則を破っているか、俺みたいに遅刻をした奴がいるらしい。 まぁそれはともかく、機嫌の悪いヤクザは勘弁したい。 どこのだれかは知らないが、俺は怒られているそいつを恨んだ。
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