第一章

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  「あっ彰梧。これで遅刻3日連続だよ?」 俺が1‐1の教室に入ると、声を掛けてきたのは、溝内 悠斗。長い真っ直ぐな黒髪の少年で、黒縁メガネをかけている。 それだけでは一見暗そうな奴だが、悠斗は始終絶やさない爽やかな笑顔でそれをカバーしている。 ちなみにあの後、俺は生徒指導室に連れていかれて15分ほど説教。そして、反省文を書いてこいと言われた。 ……だけなら良かったが、『放課後来い』だそうだ。ヤクザとは関わりたくないんだがな……
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