第一章

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  ついそれを観てしまい、翌日寝坊……というわけだ。 「撮っとけば?」 ……確かにそうだな。 黙り込んだ俺に、悠斗は爽やかスマイルを歪ませる。 ……そんなあからさまにやられると傷つくんだが。 「そんなにいいかなぁ……」 悠斗は呟きながら自分の席に戻る。 言い返そうとも思ったが、人それぞれだと、何とかその気持ちを押さえ込む。 《四季》は新曲を出せば必ず──とはいってもまだ2曲だが──トップ10入りするほど人気がある。 つまり、悠斗のそれは少数意見だろう。
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