第一章

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  しかし入らなければ俺の命が危ない。数分後、ついに俺は扉に手をかけ、ゆっくりと開けた。 「し、失礼します……」 少し震えてしまったが、声量は十分だったらしくヤクザは怒るのを止め、俺の方を見た。 後ろ姿から分かったのだが、怒られていたのは女子だ。 「あー来たか。……東山は帰っていいぞ」 東山と呼ばれた女子生徒はヤクザにお辞儀をすると振り返った。背中まである長い黒髪がなびく。 同時に女生徒の顔が俺の目に映った。 大きな瞳に整った唇、雪を連想させる白い肌。 それとは対照的な漆黒の髪から覗く彫刻のような横顔に、思わず俺は見とれてしまった。

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