ラーメンと迷子

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明かりも少ない住宅街。 そこの公園に息を切らした徹がいた。 我ながらよく逃げ切った。と徹は思った。 能力でいえば、桜は徹よりもはるか上にランクしている。 徹にしてみれば、桜を振り切ることは猟犬から逃げ切ることよりも難しいのである。 徹がおもいっきり息を吐くと グゥ~ とお腹が鳴った。 そして悲しいことにここは住宅街。 自宅は近くにあるが、朝家を出るとき冷蔵庫の中を確認したら空っぽだったのを思い出す。 このあたりにはコンビニもない。 涙の代わりによだれが出る。 水でも飲んで腹を満たそう。 そう考えた徹が水飲み場を探すと
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