帰り道と不良

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時刻は17時22分 まだまだ明るい夏の陽射しの中、徹とシロはのんびりとした足取りで家へ向かっていた。 雑多なビルが立ち並ぶこの道は、徹にとっては見慣れた道程である。 この辺りには若者向けの店が多く並んでいる。 ショッピングセンターというやつだ。 徹もまれにこの辺りで買い物をする。 だが徹はお洒落をすることにまるで興味がないので、この辺りはいつも通り過ぎるだけである。 店に入るとしても、書店で立ち読みをするかゲームセンターで暇をつぶす程度。 しかも今は腹が減って仕方ないので、徹はどこかに寄るつもりもない。
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