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「あれは、誰だ」
「うおっとぉ!?」
いつの間にやら倒したはずの尾上が立ち上がっていた。
強化された徹の一撃をもろに喰らったはずだが、尾上はなんともなかったかのように立っていた。
恐るべき耐久力と回復力である。
「あ~と、アンタらの知り合いか何かじゃないのかい?」
「あんな男は、見たことがないな」
改めて見れば獣化の解けた尾上は渋い感じのいい男だった。
「だが」
尾上は険しい表情をしたかと思えば、獣化し始めた。
『あいつは、俺の敵だ』
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