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「うん。ありがとうな~
そんな心配してくれて、お兄さんはとっても嬉しいぞ。
でもお兄さんは今ちょっと汚れてるから離れてちょうだい」
徹はそう言ってシロの両肩を掴んでゆっくり離した。
よ~し、あとはシロを連れて迅速にお家に帰ろう。と徹は考えシロを抱えようとする。
だがその時、徹はある重大なことに気がついた。
「……シロさんシロさん、あなたに預けた今日の晩御飯はどこですか?」
シロの手にあるべきビニール袋がそこになかった。
そしてシロの答えは
「………………」
あいもかわらぬ沈黙。
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