不審者と保護者

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よ~し、焦るな俺。 冷静になろうぜ俺。 クールにいこうか俺。と徹は自分に言い聞かせ、先程までシロがいたと思われる場所を見る。 そこにはちょこん、とビニール袋が落ちていた。 いよ~し、よかったあった。そうだよな~、なくなるわけがないよな~。と徹は安堵した。 あとはシロを抱えて袋取って、真っ直ぐお家に帰る。というストーリーが徹の頭の中で構成される。 徹としては、もうこれ以上面倒くせぇことに巻き込まれるのはごめんなのであった。 なので今がチャンス。 徹が逃げるチャンスは尾上と大男が闘っている今しかない。
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