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そんなことをしていると、唐突に徹の周りがフッ、と暗くなった。
決して日が落ちたわけではない。
つまり徹から夕日を遮る何かが、徹の後ろに現れたのだ。
再三訪れる嫌な予感。
徹はそれを確認すべく首を後ろへ回す。
「……うわ」
そこにいたのは案の定大男だった。
逆光のせいでよく見えないが、まず間違いないだろう。
そして徹はそれを確認すべく視線をゆっくり上げていく。
顔のあたりを見れば口の端を吊り上げて歯が剥き出しになっていた。
どうやら大男は笑っているようだ。
さらに視線を上げていくと、大男は巨大な何かを振り上げていた。
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