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徳井が切れるなんて珍しい・・・
それほど恐怖を感じている、ということなのだろう。
「これを見てください」
そうして、淡々と説明していく途中、中田が口を開くとナイフがとんだ。
肩から血が流れている。
「あっちゃん!」
藤森が駆け寄ろうとしたが
「今は聞きなさい、あとで治療します」
まるで学校の先生のように注意をする。
藤森は悲しそうに、怒り狂った顔でにらんだ。
「あいつら・・・まじもんや・・・」
そうつぶやけば、井上さんが話しかけてきた。
「福ちゃん・・・徳井をしっかり制御しときいよ?本当にこれ・・・爆発するで?」
ゾクッ
天然でぼさっとしている井上さんが、顔面蒼白でそういったので、背筋に冷たいものを感じた。
「これはジャンプOO中の延長だと思ってください。
ルール説明はこの【逃亡】中の主催者にしていただきましょう」
主催者。
OO中の延長。
逃走中ではなく逃亡中。
逃げて、隠れる。
一文字変わっただけで、こんなにも重みが変わる。
「では、画面に注目してください」
パソコンの画面が変わり、こちらをなめているかのような絵が出てきた。
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