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土方大将は52歳の老練の軍人であり、気性は柔らかく緻密な頭脳の持ち主である。とりわけ、この艦隊なかで、戦闘面での陣形運動や、目的地への運航陣形などの艦隊運動全般にわたる支持の母体を、榎本の「簡潔な」命令から作成していた。
「土方大将、いつもすまないが作成お願いします。前方右の地球軍には和平交渉、前方中央は殲滅し、その後は地上に下ります。以上です。」
と、直立して伝えた。沖田はいつも思う、いつもこうであってほしいと。
「了解しました。」と敬礼し返礼を確認しモニターは消えた。
「上級大将、土方大将はいつもながらすごいですね。あのぐらいの会話で作戦をいつも成功に導いてくれる。」
と沖田はいやみぽく榎本に言う。
当人はすでにいつものスタイルで、天井をみている。
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