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将ちゃんの顔に近づけられた手首にあたしも顔を寄せる。
将ちゃんの唇に軽く唇で触れる。
スルッと手首を抜いてニコッと微笑む。
「おねがい、しょーちゃん?」
「…」クソッ、と将ちゃんはつぶやいてビニール袋にプリンとビールを入れ、押しやる。
「だいすき、しょーちゃん♥」
将ちゃんはタバコに火をつけ再び丸椅子に脚を組んで座る。
ホスト上がりの将ちゃんは綺麗な顔をしている。
あたしは将ちゃんの顔が好きだ。
「また明日ね♪」あたしは袋をつかみ、自動ドアをすりぬける。
無いのは小銭。
札は財布の中に嫌ってくらいある。
あたしは将ちゃんが好き。
チョロイから、すき。
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