桃太郎、新誕

2/10
4人が本棚に入れています
本棚に追加
/13ページ
「もーもたーろさん、もーもたーろさん、 おこしにつけたーおにぎりをー ひーとつーわーたしーに くーださーいな♪」 「断る、それに俺は桃太郎じゃない、あとその歌止めろ」 毎回毎回飽きないな、お前 そう付け足して俺は目の前の友人、佐野一馬をあしらった。 「む、堅い事言うなよー、マイフレンド桃也 一つでいいからさぁー」 「それも毎回のことだな、まったく…一つだけな」 一つだけくれてやるのも、毎回のことだ。 「おぉ!サンキュ!」 そう言って一馬はおにぎりを頬張った
/13ページ

最初のコメントを投稿しよう!