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急に気恥ずかしくなって、俺はよろよろと立ち上がり、志信を一発殴って部屋を飛び出した。
「ってぇ……」
志信の呟きは俺には届かなかった。
―周の家―
俺はおぼつかない足で必死に走って、家に着くなり自分の部屋に閉じこもった。
頭に浮かぶのは、アイツのキスの感覚…
消しても消しても浮かんでくる。
そして、行き着く先は
「なんで……?」
疑問だった。
俺は男だ。間違っても女みたいな扱いを受ける容姿はしていない。まぁ、髪は短くはないが…
小学生の俺には、志信の…、アイツの考えがわからなかった。
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