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君がいなくなってもうずいぶん時が経った
あの頃、私は幼すぎて君の事が理解出来なかったんだ
あまりにも突然過ぎて
怖くて、泣きたくて
今、君は雲の上で私を見てくれている?
一緒にいた時間は僅かだったけど
あの日の輝きを
私は忘れない
………ずっと。
―――それから11年
あたしは18歳になった。
大学に入って、音楽サークルに入って
あたしは一つの詞を書いた。
“空の君へ”
ユキに捧げる詞だった。
どれだけ月日が流れても
ユキの事だけは頭から離れなかった
何度も何度も
ユキが眠る場所に足を運んでいたけど
それでもなお、あたしはユキの死が実感出来ていなかった
その想いを
何かに残して置きたくて
あたしはペンを走らせた―――
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