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翌朝。
「いってきまーす」
朝から笑顔の兄貴は、弁当片手に仕事場へ。
日曜日だが、兄貴の行ってる会社は忙しいらしい。
俺はいつもの公園へ。
いつものベンチに座り、遠くを見てる。
どこも親子で仲良く遊んでる。
クソ…
その日の夜。
友達に誘われて酒を飲みにいったんだ。
友達は皆、将来の話とかさ、仕事の事とか…
でも、俺が無職なの知ってるから、あまり深くは話さない。
「お前も仕事したほうがいいぞ。」
昔は悪かった友達でさえ、今では真面目に仕事してるんだよなぁ。
取り残されてるよなぁ…
俺は。
「次は何処行く?」
友達が言う。
俺は金が無いからなぁ…
「俺、今日パチンコで勝ったんだ!俺がおごるよ」
友達に強引に誘われるがままに二件目。
そこは風俗だった。
この店には…
実は俺の彼女が働いてる。
俺はその事を友達に話したんだ。
友達「はぁぁぁあ!」
予想はしてたけど、友達のリアクションにビックリしたよ。
しかし…
俺がビックリしたのは、これだけではなかった。
友達「この店に新人でアユミって子、気に入ってる可愛い子がいてさぁ」
俺「ふーん。」
その子にあたれば良いなぁ。
焦ったよ…
その新人のアユミって子。
俺にあたったんだ。
俺の妹だった。
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