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クソッ!
何なんだよ一体。
一度は経験した辛い思い出なのに、何でまた繰り返してんだよ!
そんな想いと、それを上手く言葉にできない自分に苛立った。
クソッ!
俺は妹の胸ぐらを掴んだまま、外に出る。
俺「お袋にあやまれよ!テメー、一体自分が何やってんのか分かってんのか!お前は辛いだけだろうが、お前を取り巻く皆が傷付いてんだよ!」
俺は何でこんなに熱くなってんだ?
俺「今すぐ辞めろ!」
妹「でも、お金を返さなきゃいけないんだよ!」
泣きながら訴えかける妹。
俺「俺が何とかしてやる!」
……言ってしまった。
無職でヒモの俺が。
禁断の一言を…
俺「今働いてる所の給料高くてさ。ボーナスもそろそろ貰えるから、それを足しにしろ」
ついて良い嘘ってこの事だよな?
良い訳がないよ。
でも、言ってしまった。
今は、これが正しいと思うしかない。
妹「ありがとう」
更に泣き出す。
俺「兄弟だろ?心配すんな!」
チクショウ…
心の中で叫ぶ。
俺は、言葉にならない位に苛立っていたんだ。
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