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ある晴れた秋の日。二学期が始まり、だんだんと雰囲気が落ち着いてきたころ…
俺は銀の鎧に身を包み、片手には幅の広い赤みがかった剣を構えている。もう片方の手には剣とセットなのであろう赤い盾を握りしめている。
目の前には長さ二十メートルほどの大蛇が今にも張り裂けそうなほど口を広げ毒牙を剥き出しに威嚇をしている。
俺は覚悟を決め、うなり声を上げながら切りかかった!
しかし大蛇の堅い鱗にはまったく歯が立たない。思わずよろめき、体制を立て直そうと上体をひねったとき、左から空を切り裂き大蛇の尻尾が鞭のようにしなり襲いかかってきた!
(ヤバい!防げない)
バシッン!
中学校の西校舎に鈍く大きな音が鳴り響く。
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