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クロが本能的に護にツッコミをいれた。
「いやいや、おかしいだろ!」
護は雨宮をジロリと睨みつけた。と、ほぼ同時にクロが紙袋の中で暴れ出した。
「出せー!!ちくしょー!こんな壁くらい!」
必死で引っかいているが紙袋は破れない。破れる気配すらない。
「なんと情けねーこったなぁクロさんよぉ」
ふと疑問が護の頭をかすめる…
「どうやってこの学校に?まさか校長を…」
「ん~ちょっと違うかな……まぁ校長ってのは当たりだけどね」
そこにヒョイと俊也が現れた。
「なあさっきから見てたんだけどよ、その紙袋なんだ?」
「いや、コレはその……」
(この状況はマズい……まさか、しゃべるネコが入ってるなんて口が裂けても言えねえよな……そりゃ怪しすぎるわな)
「何だ何だ?もったいぶらず見せてみろよ」
俊也は護から強引に紙袋を引ったくって中を覗き込んだ。
「おい…こら!」
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