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「静かに…」
「何だよ急に…」
俊也が声を落として護を遮った。
「いいから黙ってろ!」
黙りこくる三人の前を数人が通り過ぎた。と、その中でも一番やばそうな奴が護の前で止まり顔を睨みつけてきた……
体格がゴツく髪をオールバックで固めていて目つきが悪い。明らかに不良の典型だ…
「おい、テメェ……今日の放課後、ちょいと屋上に顔出せや!」
そう言うとオールバックの男は去っていった。
「うわぁー……
護もややこしいやつに目つけられたな」
「何?アイツ」
「知らねえのか?
アイツは金剛 剛(こんごう たけし)
かなりの不良でさ、先生すら手を焼いてんだ…
しかもよ、噂ではたったひとりで三年の不良連中を壊滅させたとかって」
「そんなやつがオレに何の用件!?」
「んなもん知るかっ」
そんな二人を知ってか知らずか雨宮は一人あることを考えていた。
(さっきのって確か……ま、いいか面白そうだし)
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